最近、医局で働くのがしんどいなぁ・・
- 医局を辞めたい
- 院内の人間関係に疲れた
- フリーランス医師で働いてみたい
- フリーランス医に不安がある
- なんとなく転職をしたいと思っている
フリーランス医にも興味あるけど、正直不安・・
それならフリーランス医師より【常勤の週4日勤務】が断然おすすめ!
はじめまして。病院の事務部に20年勤務している「みろく」です。人事を担当してきた経験から、この記事を書いています。
2024年4月からはじまる医師の働き方改革。
これから医師の労働環境が大きく変わることになります。
これまで医局・病院の常勤で働いてきたけど、フリーランスになろうかな・・と考えている先生もいるのではないでしょうか?
でも、今まで勤務していた大学や医局を辞めることに不安もありますよね。
それなら週4日だけ常勤で働く方がおすすめ。
なぜなら、医師の働き方でもっともQOLが高い働き方だから。
え?そんな求人あるの?
実際に、常勤週4日で残業・当直・オンコールなしで働く医師をみてきました!
この記事では、フリーランスより【常勤で週4日働くこと】がおすすめな理由を解説します。
- フリーランスと常勤の違い
- フリーランス医師の働き方
- フリーランス医のメリット・デメリット
- 常勤医で週4日勤務がおすすめな理由
フリーランスと常勤の違い
フリーランス医師とは?
1つの病院または複数の医療機関の間で、非常勤の雇用契約で働くこと。
常勤医師とは?
メインとなる医療機関との間で、正職員の雇用契約で働くこと。
フリーランス医師の働き方
フリーランスの働き方には、大きく3つのスタイルがあります。
定期(非常勤)
定期(非常勤)の働き方とは、継続的・定期的に曜日・週・月など一定のシフトで勤務する働き方です。
例えば、次のような勤務ですね。
- 毎週木曜日
- 隔週で月曜午前
- 週で2回
- 月で12回
転職エージェントに「何曜日は休みたいので、それ以外で週2日勤務したい」などの条件を話しておけば、求人側との交渉もできます。
毎月の勤務日数が分かるので、非常勤ながら比較的安定した収入を得ることも可能。
また定期(非常勤)の勤務シフトは、医療機関からみても求人を出しやすい働き方です。
例えば求人側にはこんなメリットがあります。
- 外来・検査などの予約管理がしやすい
- 連絡やコミュニケーションがとりやすい
- 診療する曜日など、患者さんも予定がわかりやすい
医師にとっても、働きやすい雰囲気なら契約を更新して長期間勤務が可能になります。
逆を言うと、働きにくければ契約更新しなければいいのです。
10年以上も契約更新してくれた医師もいました。
スポット
スポットの働き方は、1日・数時間だけなど単発のアルバイト案件の働き方です。
例えば、次のような仕事内容です。
- 日直・当直
- 検診
- 透析
- コンタクト外来
- 献血
- 予防接種
求人側は即戦力となる経験やスキルがある医師を求めています。
欠員補充など至急の募集だと、高単価案件の求人が多いのも特徴。
医師の働き方改革で、これまで以上に医師不足が深刻化します。
単発のアルバイトができる医師は、貴重な存在になってくるでしょう。
定期非常勤+スポット
定期非常勤で固定の曜日などで勤務しながら、スポット勤務をする働き方です。
例えばこんな勤務シフトですね。
- 月 定期非常勤
- 火 定期非常勤
- 水 休み
- 木 定期非常勤
- 金 休み
- 土 スポット
- 日 休み
定期非常勤で比較的安定した収入を得ながら、空いた時間でスポットバイトができます。
自分のライフスタイルに合った勤務シフトが組めます。
今月は稼ぎたい・休日を多めにしたいなど、スポットバイトで生活と収入のリバランスが可能に。
フリーランス医師のメリット・デメリット
それではフリーランス医師のメリット・デメリットも確認してみましょう。
メリット
フリーランスになりたい医師がメリットだと感じているのは次の3点でしょう。
- 勤務日数・時間を自分で調節できる
- 好みの仕事を選べる
- 人間関係のストレスを軽減できる
確かに自由度が高く、心身ともにストレスが少ない働き方だといえます。
勤務日数・時間を自分で調節できる
最大のメリットは、自分のスケジュールに合わせた勤務が選べること。
育児や介護をきっかけに、仕事と家庭の両立がしやすいフリーランスを選ぶ医師も多くなってきました。
常勤医で知識・経験を積み上げたあと、収入<時間を重視したライフスタイルにシフトする医師もいます。
一度しかない人生ですからね。
ワークライフバランスを保てる働き方といえるでしょう。
好みの仕事を選べる
診療科にもよりますが、自分にあった仕事内容を選ぶことができます。
診療科の中でも職務内容は多岐にわたります。
定期非常勤で外来診療 +スポットで予防接種など、仕事の内容にメリハリをつけて働くことも可能。
求人の内容によっては「えっ?こんな仕事もあるの?」という案件もあるので、新たな領域の仕事を発見・チャレンジすることもできます。
苦手な仕事は心身ともに消耗します。苦手を省く働き方ができるメリットもありますね。
人間関係のストレスを軽減できる
どっぷり組織につかった人間関係が煩わしいと感じる医師も多いのではないでしょうか?
もちろんフリーランスといえども、業務で必要な引継ぎなど最低限のコミュニケーションは必要です。
しかし一定の線引きをした勤務スタイルが、良い意味での割り切りになります。
人間関係の煩わしさが全くないわけではありませんが、ストレスを軽減させることにつながります。
デメリット
フリーランスになりたい医師のデメリットは次の4点でしょう。
- 雇用契約が不安定になる
- 社会保障が充実していない
- 個人の責任・負担が大きい
- 事務作業が面倒
やはり個人を優先させた働き方なので、不安定感があることが分かります。
どんな仕事のスタイルも全くデメリットがない働き方はありません。
どこまで自分が許容できるのか?どんな対策をとれば納得できるのか?を知ることが大切です。
雇用契約・収入が不安定になる
最も懸念されるのは、契約・収入の安定性がないことでしょう。
定期非常では、次の雇用契約が更新されない場合もあります。
また、スポットの仕事がうまくマッチせず収入が減少することも。
思っていたより仕事が見つからなかった・・という事態に陥る可能性もあります。
最新の求人情報をチェックするなど、継続的な情報収集が必要です。
社会保障が充実していない
常勤医であれば、勤務先の社会保険に加入できます。
しかしフリーランス医師は、基本的に国民健康保険や国民年金になります。
病気などで働けなくなった場合に、休業手当などの補償を受けることが出来ません。
常勤医より福利厚生などの社会保障が手薄になります。
個人の責任・負担が大きい
医療事故などのトラブルに、組織的な後ろ盾がないリスクがあります。
常勤医であれば、勤務先の賠償保険や弁護士などの対応も組織的に対応してくれます。
しかしフリーランス医は、診療以外にも対応しなければならないことが生じてしまう可能性も。
裁判など、自分で解決できない場合には弁護士に依頼が必要です。
仕事に対する責任の大きさ・プレッシャーを感じる医師には不向きです。
事務作業が面倒
フリーランス医師は、個人事業主です。
勤務医なら年末調整だけで済む場合もありますが、個人事業主は確定申告や税金対策などの事務作業を自分でする必要があります。
フリーになって何が面倒って、書類と税金の手続きだよね。という医師の声も多く聞いてきました。
結果的に税理士さんにお任せ!という医師も多数います。
\フリーランスで働きたい医師におすすめの記事/
常勤・週4日勤務がおすすめな理由
では、フリーランスのメリット・デメリットを確認したうえで常勤医で週4日働くメリットを解説します。
常勤医で働く5つのメリットがこちら。
- キャリア形成がしやすい
- 社会的な信用を得られる
- 週休3日+アルバイトができる
- プライベートな時間が増える
- 人間関係の悩みが軽減される
フリーランス医と常勤医を比較した場合、長期的に安定して仕事ができるのは常勤医です。
しかし、長年フル常勤で働くのはしんどいですよね。
それなら【週4日で働く常勤医】がおすすめ!
医師の勤務管理をしてきた社労士が【週4日で働く常勤医】のメリットを解説します。
キャリア形成がしやすい
ブラックジャックやドクターXのように、腕一本で働く医師には無関係だと思いますが・・。
組織に所属することで、同じ診療科はもちろん他の診療科の医師にも治療方針・手技などのサポートが受けられる強みがあります。
特に若手の医師にとっては周囲のバックアップが心強いものです。
逆に自分の年齢が上がれば、若手医師の育成に携わる経験を積むことも。
その他、知識・技術・経験を深めることで、学会での発表や論文作成もスムーズに進められるなど、常勤医の恩恵を受けることができるでしょう。
社会保障が手厚い
社会保障(医療保険・年金)など、勤務先の福利厚生をご存知ですか?
会社の社会保険(健康保険・年金・雇用保険など)は、保険料の半分を会社が負担しています。
つまりフリー・開業医になると、国民健康保険や国民年金など生きていく上で必要な経費負担が増えるのです。
社会的信用を得られる
人生の中で、信用が必要になる場面は多々あります。
特に金融関係では、クレジットカードを作る・不動産や車のローンを組む時が該当します。
この場合、安定した仕事をしている・勤務年数が長いなどの審査基準がある場合も。
常勤医だったら金融審査に通ったのに!ということもあるので、今後フリーランスになりたい医師が注意するべきポイントでもあります。
スポット・アルバイトができる
常勤週4日で働くと、時間的な余裕ができますよね。
残りの3日を休暇にしてもいいですが、スポットバイトができるメリットも。
常勤で働いていると、ひとつの組織のやり方にそまりがちです。アルバイトは視野を広げる手段にもなります。
いつもと違った職場で仕事をすると気分転換になるという医師もいましたので。
プライベートな時間が増える
多忙な医師だってプライベートな時間を持ちたい・・。
フル常勤で働くと、残業・当直・オンコールなどでプライベートな時間を確保することが難しくなります。
しかし、週4日勤務なら多少の残業があっても3日間をプライベートな時間にあてられます!
・趣味を楽しむ
・家族と過ごす時間が増える
・仕事だらけの毎日から解放される
人間関係の悩みが軽減される
組織で働いていると、人間関係の悩みは大きいものです。
しかしフル常勤でなければ勤務時間に一線もひけるため、必要以上に悩まなくなるメリットも。
常勤週4日勤務の先生は、限られた時間でやるべきことをこなし定時でパッと帰る。
良い意味で割りきり感がありますね。
まとめ
医局を辞めたい。人間関係に疲れた。自由な時間がほしい。
そんな悩みを解決できそうなフリーランス医。
でもフリーランス医は不安・・という医師にメリット・デメリットを解説しました。
医師の働き方改革がはじまり、働くスタイルも多様化しています。
この記事を読んで、やっぱりフリーランス医師はやめておこうかなと思ったら・・
常勤医師で【週4日】で仕事するのが最適解!
そんな求人があるの?と思ったら、まずは情報収集からはじめてみましょう。
常勤週3日はレア求人ですが、週4日は思っている以上にありますよ。
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